2018年09月20日

なぜRAWで撮影するか ビットと階調で

先日以下の質問をされ返信しました。

「rawで撮影されているんですか?」

「RAW+ JPEG撮影してますよ。 」

「自分がjpgでしか撮影していないので、どうされているかと思いまして。因みに佐野さんの方法だと容量増えますか?」

「RAWは、データー(情報)量が引かれてない分、(後々するかもしれない)画像調整後の仕上がりがキレイに出来ます。ただ、パソコンにダウンロードした際パッと画像を見れるJPEGが選別するのに必要で、容量が増えますが、RAW+ JPEGにしてます。」

この時はFacebookのコメント欄でしたので短くお伝えしました。これをもう少し詳しくこちらで(*^▽^*)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


■デジタル画像について
コンピュータは二進法で考え【1】と【0】の組み合わせからなっています。1bitなら00,01という2種類の情報、2bitなら00,01,10,11という4種類の情報を表します。

カラー画像では、1bit増えるたびに2倍に情報が増え=色や明るさの濃淡の表現できる階調(階調の精度)が2倍に増えます。


■階調の違い
主にカメラで作られるJPEGは1ピクセルで8bit。RAWは14bit。

8bitなら2の8乗で256階調となります。そして1ピクセルは赤、緑、青(RGB)の3色で表現されているので、RGBの3色の掛け合わせ256×256×256=約1670万色を記録、再現できることになります。

▲8bit/256階調=256×256×256=約1670万色

▲14bit/16,384階調=16384×16384×16384=約4398億色

▲16bit/65,536階調=65,536×65,536×65,536=約28.1兆色


■画像を編集して仕上げるにあたり
14bitや16bitの写真を、ディスプレイでは8bitしか表示できないし、人の目では違いが分からない。しかし、これだけの階調が含まれているので撮影後編集(レタッチ)する際、情報が滑らかにつながらなくなってしまうとかバンディング(明暗や色調がしだいに移行する部分に縞(しま)状の濃淡のパターンが生じること)などの問題を抑えれ画像劣化しにくいです。



私は編集する際は、撮影情報量を圧縮されて作られたJPEGでなく、撮影情報量が引かれていない生データのRAWから開いてなるべく行います。編集ソフトは8bitか16bitかなので、14bitをカバーできる16bitを選択します。



とはいえ、SNSにアップする位なら、カメラからWi-Fiで携帯電話にJPEGを飛ばして必要なら携帯アプリで編集します٩(^‿^)۶

  

Posted by 雅(ミヤビ) at 12:55雑学